冬が来ると、私の住む北国には、毎年必ず雪が降ります。
北国では、てぶくろは必需品。
でも、落としたり家に忘れてきたりすることも、よくあります。
てぶくろ無しで、雪払いや雪かきをしなければなりません。
手がかじかむと、体の芯まで伝わって、
心まで冷え切ってしまいます。
保育園の帰り道。
それでも、
私と娘は、てぶくろを外して雪玉を作ります。
それから、
濡れて冷たくなった手をつないで、ゆっくり歩きます。
そういえば、
私も小さかった頃、母親と手をつないで帰った記憶があるような。
母親の手は、冷え切った私の小さな手を包んで、
そしてその小さな手は、いつの間にか温かくなっていたような。
おねえちゃんとみみたんの、無垢な心のやりとりに、
てぶくろよりも温かなぬくもりを感じました。
そんなぬくもりが、この絵本の最後のページのように、
どんどん広がっていくといいですね。