自分が知っている、そして、七夕の時期によく語られるおりひめ・ひこぼしの話とは違います。
うしかいが水浴びに来たおりひめの着物を隠してしまい、着物と引き替えに結婚を要求するという、何とも理不尽な出会いです。それでも、子供に恵まれ、幸せに暮らしていたおりひめでしたが、おうぼさまに連れ戻されてしまいます。なんてかわいそうなおりひめでしょう!
その後は、うしかいと子供たちが、おりひめに会いたい一心で会いに行く姿が描かれています。
理不尽な点が多いお話ですが、こういう言い伝えもあるのだと知るにはいいと思います。でも、私が子供に話して聞かせるなら、一般的なるおりひめ・ひこぼしのお話でしょう。
文の書き方が、基本は普通の横書きなのですが、所々、縦書きが混じるのが、おもしろかったです。川の流れをイメージしたデザインなのでしょうか?と思いました。