職場でのいじめがテーマです。
仕事に誇りを持ち、同僚の書記たちに嫌われているのがどんなに明白でも、粛々と仕事に励み、しかも他者への親切心も持ち合わせている主人公のかま猫。
ちなみに、かま猫というのは、寒くて仕方がないので夜に窯の中で寝るためにすすで汚れてしまっている猫という意味だそうです。
かま猫が歩み寄ろうとしても、同僚のきれいな猫たちにはまったく響かない様子。
挙句の果てには、窯猫が身体を壊して休んでいる間に、唯一の味方だった所長にまで同僚猫は嘘を吹き込み窯猫を仲間はずれにする始末。
もう、読んでいて苦しくて苦しくて。。。
元気になって出所してみると、以前よりいじめがひどくなっていることに気がついて、涙が止まらない窯猫。
最後はどんな風に終わるのだろうかと思ったら、「えっ!そんな簡単な結末?それじゃ、あのいじめっ子たちは何も学んでないんじゃない?!」
この絵本を読んで、いじめは良くないって、子どもに伝わるといいのですが。。。
ちょっと救いがなさすぎて、絵本に向いているのか分からないなぁと思ってしまいました。