ろうそくに火をともすシーンから、
女の子の一生が始まります。
天使のようにスヤスヤ眠る赤ちゃん。
かわいい、お手手。
娘が生まれた時のことを思い出し、
懐かしさがこみ上げてきました。
ぬいぐるみと遊ぶ女の子は、今の娘くらい。
シルエットが娘とそっくりです!
やがて女の子は少女へと成長して行きます。
いつか娘も、この女の子にように、悩みを抱える日が
来るでしょう。娘の成長した姿を想像すると、
読み聞かせをしながら、涙が出てきて大変でした。
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岡田千晶さんが描かれる絵は、まさにここに
ろうそくがついているかのように、暖かさが伝わってきます。
この絵本を読んで、きっと多くの方が涙を流されることでしょう。
それは悲しいからではなく、深い親の愛が、静かにけれども
力強く伝わってくるからです。
5歳の娘も、最後まで静かに集中してお話を聞いていました。
いつか少女になって、悩みを抱える日がきたら、
この絵本をそっと手渡してあげたいと思います。