表紙で、ぼんやりと照らすろうそくの光が印象的です。
とても温かみを感じます。
新しいろうそくが、はじめて火をつけてもらいました。
照らしているのは、生まれて間もない赤ちゃんと、幸せそうに笑っている家族。
女の子の成長とともに、おれんじ色のあかりをともし続けるろうそくでした。
ろうそくの気持ちが描かれてあったり、その時の状況が描かれてあったりと、女の子の一生にそっと寄り添う存在が表現されています。
幸せな時ばかりではない人生を、控えめな気持ちで寄り添っているようにも感じられました。
ろうそくのあかりらしい一生が、読む者の心にも、ポッとあかりをともしてくれるお話です。