表紙を見たときはそれほど期待していませんでした。
でも読み始めてみると、このろうそくはお母さんが作ってくれたもので、女の子が生まれた日に初めて火を灯したのだという。今は明かりなんてあって当たり前ですが、ちょっと昔まではとても貴重なものだったのですよね。そして、電灯と違って、温かいものでもありますね。身近にないから気づきませんでした。ああ、そうだった、と思い出すように読み進めました。
人生に寄り添って明かりを灯し続けたというストーリーはありがちな気もしますが、その中で親が子を思う気持ちがうまく描かれていて、心に残りました。小さな子にはちょっと難しいかもしれません。大人向けの絵本ですね。