詩人でもある林木林さんの作品ということで、興味を持ちました。絵を担当されている岡田千晶さんも、『だいすきのしるし』を描いている大好きな作家さんだったので、感激しました。
一人の女の子の傍に、ずっとあかりを灯していたろうそく。その女の子が成長し、新しい家族ができた時も、そっと照らしてくれています。
時が過ぎて、長い間忘れられていたろうそくでしたが、再開によって、自分の灯す小さな灯りを大事に思ってくれる人がいたことを知り、生まれてきてよかったと思うのです。
女の子を自分と重ねたり、ろうそくを自分と感じたりできました。感慨深い大人な絵本だと思います。