自然界を舞台にダチョウの夢をあたたかい目線で描いている。絵が写実的で、とても美しい。
鳥といえば空を飛ぶ者、というイメージだが、ダチョウは飛ぶことができない。いろいろ考えて、飛ぶ練習をするのだが、全然うまくいかない。そのうち、葉っぱと枝などを駆使して、小道具のような物を作り、自分の体にくくり付け、ひたすらチャレンジする。その姿が、実に滑稽なのだ。鳥のくせに、自分の羽に、更に偽物の羽をくっ付けているのだから・・・。
そんな様をまわりの色とりどりの鳥たちが見守っていたのだが、最後にみんなの協力で夢を叶えることになる。
てっきり自分一人の力で飛べたと思ったら、見えないところで、みんなが力になっていたというオチが、最後まで滑稽で、クスリと笑えます。