「いけません」「だめよ」って言わずに育てる努力をしてみました。
「これはお父さんの大事大事だからねぇ〜、ちょうだい」と息子が触った夫の書類を取り上げ、「痛い痛いするから、こっちへおいで〜」って、危険回避も優しく笑顔で。
心の中は引きつっていても、笑顔で穏やかにゆっくりと幼児を説得するのは、結構骨が折れました。
結果、ある日息子の切羽詰まった叫び声、「かあかん!おいでちょうだ〜い!」
あ〜〜〜、言いすぎました。「ちょうだい」と「おいで」
息子の指さす先には、牛乳でひたひたになった夫の時計。
あ〜んジョウジ!やっちゃったねぇ〜。
家の中では、ハリスとの約束も守れないか〜。
でも、外に出たら、もう同じ失敗はしないようです。
お利口です。ワンちゃんながらもキチンと学習できたんですね。
でも、ゴミばこは?どうする ジョージ!
奥付を見ると、古代ギリシアのストア派の哲学者エピクテトスの自由とは欲望を満たすことではなく、欲望を捨ててこそ得られるもの。欲望にふりまわされている人は、自由人とはいえない。″という献辞を目にし、ジョウージとさして変わらぬ私の煩悩だらけの生活を深〜く反省しました。
快楽に抵抗する人は賢者。快楽の奴隷になるのは愚者。(byエピクテトス)
賢者への道は遠そうです。