この本を読んで、自分が子供だった時のことを思い出しました。私もジュリーみたいに泣き虫で、ちょっとしたことで泣いてばかりいました。幼稚園に行ってもなかなか泣き虫は治らず、しょっちゅう園でも泣いていた記憶があります。
けれど小学校へ入るとき、私は決意しました。「もうすぐ小学生になるのに、こんなに泣いてばかりいたらいけないぞ。学校では絶対に泣かない」と。
それから小学校に入って、みんなの前で何度か泣いた記憶はあるけれど、それまでの私に比べたら格段に泣かなくなったのを覚えています。
私の場合、「みんなの前でメソメソするのは恥ずかしい」と自分で思うようになったことが、この本でいう、おじゃまなみだを流さないためのおまじないみたいなものだったのかもしれません。
うちの息子もまだ、なみだとの付き合い方はうまくありません。私みたいに自分で悟る日がいつか来るかもしれませんが、この本を読んで、涙について一緒に考えてみるのもいいなと思いました。