インドの民族衣装をそのまま絵本にした、そんな印象を受けた美しい作品です。
まめじかのカンチルとさるのモニュはそれぞれマンゴーとバナナの実を植えました。やがて実ったはいいけどカンチルは木に登れないことに気付きモニュに取ってもらうことに。次第にマンゴーの美味しさにひかれるモニュ。このままじゃ全部食べられちゃう。そこで思い立ったカンチルは・・・?
この絵本は古来よりインドに伝わる<カラムカリ>という染色方法によって作られたと後書きにありました。その様子が写真入りで丁寧に解説されています。鉄さびや牛糞まで自然の原料だけでこれほどまでに美しく染色できるとは驚きです。
私はまめじかを知りませんでした。このお話のようにマンゴーが好物なのかな。かな表記です。親御さんと共に古来の染色芸術を楽しみながら読んでみられてはいかがでしょうか。