ルラルさんのえほんシリーズ7作目。
このシリーズはたくさんの動物が
楽しそうにルラルさんのそばにいるという図が愉快です。
第1作の「ルラルさんのにわ」から続くテーマみたいなものを感じます、
いつも物語の最後には「みんながいる」という温かさにほっこりします。
今回は望遠鏡に宇宙人が見えた!
ルラルさんシリーズでも大事件のお話です。
ちょっと怖そうな宇宙人が見えたものだから
読んでいるほうも展開にドキドキして、
最後はなんだか自分まで嬉しくなってしまいます。
宇宙人の正体を知ってもみんなには告げない
ルラルさんの計らいににっこり、
きっと自分でも同じように黙っておくかな。
そんないつまでも眺めていたい、賑やかで愛らしい風景なのです。
絵の軽快な色使いも素敵です。
内容はちっとも説教臭くないんですが、
読むとなんだか自分も誰かといたいな、
優しく思いやりたいなと思ってしまう不思議な絵本だと思います。