はて、これは何だろう。
どんぐりが好きな娘たちに借りてきた絵本。
読み進めると、その違和感と勢いに呑まれます。
どんぐりをかぶったような人の一行、
時に危険にさらされ、仲間を減らしながらも
果敢に進むのです。
絵は丁寧でぎっしり描き込まれていて、
臨場感があります。
どんぐりなので、虚構なのはわかっているけど
脱落のシーンはぐっと苦しさも感じたり。
最後の芽が溢れるシーンをみて
親子でああ、と納得しました。
天災で荒れた場所にも、やがて植物が育つ。
そこに隠れた大きな物語を
壮大な絵巻を開くように魅せる絵本です。
自然のたくましさ、優しさを感じて
何とも言えない余韻。
親子で自然に触れるのにぜひ読んでみたい一冊ですよ。