読みながら、まどみちおさんの「おなかの大きい小母さん」という詩を思い出しました。
子どもの誕生を自然界が優しく見守りながり妊婦さんに優しくエールを贈る詩です。
この絵本は虫や動物たちの一歳の誕生日を祝う本ですが、その背景に「大きくなってよかったね」「生まれてきてよかったね」という生命に対する優しい肯定感があるように思うのです。
生きとし生けるものへの優しいまなざしがまどさんとの共通点のように感じました。
ページをめくるたびに、動物たちがどんなプレゼントをもらうのかというわくわく感カもあります。
絵もとてもきれいで美しく、りすのしっぽの毛なみは生きているものさながら、さわってそのふかふかさを確かめてみたいような。
うさぎのちゃっかりしたところに子どもらしさを感じました。
私の中では、お誕生日絵本の新定番になりそうです。