木の成長を追ったストーリー。小さな木が育っていく中で虫に食べられたり、かんかん照りに照らされたり、花や実をつけても鳥についばまれてしまったり、木のきぃちゃんとともに様々な感情を一緒に体感できる絵本です。木というその場所から動けず、なす術がない存在のきぃちゃん。それでもじっと耐えたり、辛いという本心を見せたり、そんな心の動きに一緒に感情移入していくことができます。
子供に読み聞かせていても「どういう気持ちかな?」と語りかけると、「かなしいかも。」などと言った話を聞くことができ、きぃちゃんの気持ちを読み解こうとする姿勢に成長を感じました。