桜の花びらが散る春らしい表紙に誘われて読んでみました。
古い家に住んでいたおばけのおはるさんは、家を追われてお引越しすることになります。
月の光を浴びると、姿が見えてしまうというところがおもしろかったです。
いつも編み物をしているおはるさん、生前も編み物が好きだったのかな?
岡本爽子さんの描くおはるさんは、とてもかわいらしくて、おばけだからという怖さは全くありません。
おはるさんと子どもたちの交流も微笑ましかったです。
末吉暁子さんの文なので、おばけもキュートなイメージで親近感がわきました。
児童書ですが、ページ数が少なめなのであっという間に読めました。初めての児童書としてもお勧めですよ。
末吉さんのあとがきだけでなく、柏葉幸子さんの感想が添えられているのがお得な感じがしました。