小学校の教科書に使われているお話です。
山奥に暮らす夫婦の前に1匹のたぬきがあらわれます。
おかみさんはたぬきにやさしく接します。その距離感、見守り方はまるで母が幼い子を見守るようで、心がほんわかします。
おかみさんの「糸紡ぐ姿」を見て、こっそり真似してみるたぬき。
たぬきの「わっしょいおどり」も、可愛らしいです。
狩野富貴子さんの絵。
温かなタッチです。おかみさんの表情やしぐさ、たぬきの動き、背景の細かさなどは、素晴らしいです。
お話も絵も、教科書に採用になったのには納得です。教科書では引用でしたが、ぜひこの本も手にしてほしいです。