小学生から中学生に変わる節目の男の子、成田鉄男クンの心境が語られながら、物語は進みます。中学生になるということは ただでさえ不安なのに、引越しで友達が一人もいない中学に進学するのは心細い!
舞台は関西(たぶん大阪?)で、特有のノリ満載です。例えば、制服の採寸で隣り合った母親同士の会話は大阪そのもの(笑)。学校のネーミングも「どや(土谷小)」「せや(瀬谷小)」「なんや(南谷小)」は大阪弁から?
敵陣に踏み込む気持ちだったテツオも少しづつ馴染んでいきます。教室に並んだ36の机がイラストで何度も出てきますが、出てくる度に覚えたクラスメイトの名前が机に書かれていて、それが増えていくのが面白かったです。そして、中学生になることの色々、ランドセルとの別れ、制服の採寸、つめえりの窮屈さ、新しい上履き、卒業式・入学式の祝辞の退屈さ等々が、リアルでした。
中級編・上級編も楽しみです。頑張れ、テツオ!応援しているよ。