どうしても、この時期に読みたくて、図書館から借りてきました。
「まちんと(もうちょっと) まちんと」
広島で原爆に遭い、トマトを欲しがりながら、死んでいった小さな女の子の話。
司修さんの絵は、はかなげで美しく、
松谷みよ子さんの文は、淡々としていて余計なことは語らない。
だから、なおさら、心に響きます。
今年1月、丸木俊さんの展覧会で、「戦争はやだね」と何度もつぶやきながら、「原爆の図」をちゃんと見れた次女。
「悲しい絵本は嫌い」と言いながらも、ちゃんと最後まで聞ける年になりました。
先日、担任の先生も『かわいそうなぞう』を読んでくださったらしい。
実体験のない私たち親世代が、戦争のことを伝えようと思うと、難しいけれど、絵本の力を借りれば、なんとか伝えられるはず。
おるがんさんや、ちうやかなさんのように、学校でも、多くの子どもたちに、ぜひ読んであげたい絵本です。
昨夏、広島に行き、平和記念式典に参加してきた長男にも、手に取ってほしいなあと思い、返却日まで、リビングの目立つ所に飾っておこうと思います。