ヘレン・ケラーの本は、今までも何度も読んできましたが、この本はシンプルでありながら、ヘレンの思いがとてもよく伝わってくると感じました。
サリバン先生と出会うまでは、癇癪を起こたり、暴れたり、手に負えない状態だったヘレン。
今まで読んだ本では、どれほど大変な状況だったがクローズアップされ、その時、ヘレンはどんな思いでいたのかについて、深く触れられていなかったように思います。
でもこの本では、ヘレン自身のことばで、そのときそのときの気持ちが簡潔に書かれていて、こんなことを感じていたんだ…と、とても心に響きました。
目も耳も口も、全てが不自由である状態で学ぶことがどれほど大変なことか、でも、ヘレンを見ていると、これほどの状況であっても、道を開くことはできるんだという希望も感じました。
簡潔に、けれど、ぎゅっと濃縮された内容。
よく知っているお話なのに、あらためて感動をもらいました。
とても、良い本だと思いました。