北の国に住む魔女ロウヒは空を飛んだり水の中を泳いだり何でも姿に変えることができます。ある日イタズラ心から太陽と月を奪って周りを暗くしてしまい・・・?
フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」を軟らかく再構成したと後書きにありました。本来なら魔女はもっと極悪で、それを成敗する賢者もまた優秀とありますが、この作品はそういった入り組んだ内容を取っ払い小さな子でも入り込めるようお話されてあります。ですので深みに欠ける気もしました。
バーバラ・クーニーさんの絵は春夏秋冬の移り変わりがみごとに描かれています。私は鷹の鋭い眼光が最も印象的でした。