昔読んだことがある本。バレンタインデーに改めて読んでみた。
学校やお菓子屋さんの描写が細かく、子供の目線に立って書いている文章でワクワク感が伝わってくる。
概要は洋菓子店の窓ガラスを割ったという濡れ衣を着せられてしまった2人の小学生が全く異なるやり方で仕返しをするというもの。この本が書かれた1965年当時の小学生の行動が生き生きと描かれていると思う。また、最後に窓ガラスを割った犯人が自首するという展開も私的には非常によかったと思う。
この本を読んだ大人の評価は二分されると思う。子どもたちの盗みという報復行為に関して「動機に着目して評価する立場」と「盗みを注視し断罪する立場」作者はどちらの立場にもたっていない。この本を読んだ子どもたち間に議論が沸き起こることを期待していたのではないだろうか。