美しい表紙にひかれて、てにとりました。
ひとりぼっちの主人公コイシ。きれいな瞳だけれど、わらっていない。そこにコイシの深い寂しさを感じました。そんなコイシがりゅうに出会います。きっとりゅうも孤独だったんでしょう。種はちがっても、すぐに仲良くなれたんですから。ですが、それをしった欲深い村人がやってきます。昔話の龍なら、こんな村人など攻撃すると思いますが、この絵本のりゅうはちがいます。我が身を犠牲にするんです。読んでいて、なんで?と、せつなくなりましたが、そんなりゅうだからこそ、コイシと友だちになれたのかもと思いました。
美しい絵で描かれた、はかなさ、せつなさを感じるお話です。昔、どこかの村で本当にあったのではないかと思えるようなお話です。
なので、りゅうとコイシ、どこかで幸せにくらせてたらいいな、と読み終わって思いました。