クーニーの絵本を見つけるたびに読んでいるのですが、なかなかお目にかかれませんでした。
光吉夏弥さんの「絵本図書館」によるとクーニーは主題を忠実に生かすということを特徴としていた作家らしく、この作品を通じて描きたかったのは実はにわとりだったというのが驚きでした。
きつねとにわとりというのは、食べる側食べられる側という関係性のせいなのか、ロシアの昔話でもイタリアの昔話でもよく見かけるよう思います。
カバーに平野敬一さんの丁寧な説明がついているので、より一層作品の背景がわかったように思います。
クーニーのクリスマス絵本でよく見かける赤と緑の色が印象に残ります。
私自身、力のない者が知恵を使ってというお話が好きなので、このお話も気に入りました。
クーニーの静かできれいな絵がいいなあと思います。