大きな庭のついたおうちに引っ越ししてきた一家、
その2人の子どもたちが主人公となる視点で庭づくりの様子を綴った絵本です。
草だらけの庭が綺麗に楽しく整えられていきます。
子どもたちのワクワクするような庭づくりの描き方に
誰もかれも思わず私も!と自分の庭を作りたくなりますよ。
「ぼく」は花をたくさん、妹のキャロリーヌは菜園。
それぞれの区画を持たせてもらい、思い描く庭の絵もかいて。
お庭づくりは草抜きから始まります、
そんな本格的な作業も追って進むのです。
道具や来る鳥、植物、まく種。
様々な情報も、可愛く丁寧な絵とともに添えてあります。
読み進めると感じます、
庭づくりが決して難しくないということ、
育てていくって面白いんだろうなってこと。
春夏秋冬、庭を楽しんで作ろう。
庭を中心として子どもたちが四季を感じ、
家族や友人と豊かな時間を過ごす様子に、
すなおに感心してしまいました。
作者のゲルダ・ミューラーさん、他の作品もそうですが、
育ちゆく植物や子どもをいきいきと描くのがとてもうまいですね。
教科書のように丁寧な、少々長めの文章なのですが、
幸せそうに取り組む子どもの様子と柔らかい絵が加わって、
難なく読み進めることができます。
専門書が苦手な私でも
必要な作業や園芸の情報をスイスイ得ることができました。
うちにも庭があります。手が回らず、あちこち放置気味。
本書をみて、やる気がムクムクと出てきました!
うちの庭でも四季を感じられたら素敵です。
少しずつ野菜、植物を増やしていこう。
夫と娘たちとともに、庭を育む物語が始まりそうです。