ハットさんがタクシーで家に帰ってきたけれど
タクシーに忘れ物をしてしまいます。
「まてまてタクシー」と追いかけますが・・・
最初の忘れものに気付いたシーンから一気に物語が
追いかけっこになり、物語が加速、
ジャンプしたり牛に乗ったり、ごろんごろん転がったりと、
一生懸命タクシーをおいかけるハットさんの姿がとてもユニークです。
息子は色んなタクシーが並んでいるシーンが好き。
「これかな?これかな?」と一生懸命探します。
ハットさんと一緒にタクシーを追いかける
気持ちになっているのかもしれません。
興味深かったのが、西村さん自身が乗り物に忘れ物をすることから
この話が出てきた、というあとがきの言葉。
この方の作品を読んではいても、どんな風にお話が浮かんだのか、
知る機会があまりなかったので、作者の人柄に少し
触れたような気がして、嬉しくなりました。
私自身も何回かやったことあるので余計にそう感じるのかも・・・
【事務局注:このレビューは、「まてまてタクシー」こどものとも年少版 2011年6月号に寄せられたものです。】