なんでしょう、こんなぴったりな絵本なかなか出会いません。
私自身も妹がいて、
うちの子たちは6歳と2歳の女の子です。
私は兄もいたせいか均衡は保たれていました、
しかし、私の子どもたちは小さなことでバトルばっかり。
仲よくしていると思ったら、もうケンカ。毎日げんなりです。
姉妹のいざこざは女子特有の
嫉妬や繊細さとかもあって、いやな感じ・・・ですが
この絵本はそれを感じさせません。
白地にポイント程度に柔らかな色のついた可愛い絵本。
おしゃれなデザインの絵で、カラッとした内容、
気負わずサクサク読めます。
そして教えてくれます。
姉妹フォローのヒントや、
こまった状況を笑いにする考え方を。
姉妹(どのきょうだいもかな?)あるあるが満載です。
妹のリモコン連打、工作潰し、おしゃれのマネ。
そうそう、なんかちゃっかりしている妹は
姉の横でいくつも飛ばしで体験していることは多いです。
お姉ちゃんのイラスト、
風貌が上の子(6歳)に似ているので、かなり笑えました。
その、うちのお姉ちゃんですが
読んであげたら、くすぐりっこの図を真剣に覚えようとしていました。
やるつもりですね。
ガイドブック風のかしこまった言い方の、
お茶目なススメが面白いです。
赤ちゃんを出来立ての食パンにたとえたり、
世にある赤ちゃんガードを使いこなしましょう、など。
くくっと笑わせながら
妹の扱いを楽しむコツ、スタンスみたいなものを
教えてくれています。
ちゅーやぐるぐるされなくて助かるよね、
おやつはしれっと多めにとればいいよね――
二人の関係をゆるく可愛く、
楽しいほうに導いてくれる絵本に
私も力を抜いて二人に向き合いたいと思えます。
最後のページ、二人が寄り添って眠っています。
この絵本で一番の、姉妹両想いの風景。
思わず笑みがこぼれました。
いろいろあるけど、
二人がいろんな意味で分かりあえるのは
まだまだ先のことでしょう。
今は現状(まだまだです)で大丈夫!
彼女らの抗争にちょっとぐったりの私も、
温かな気持ちになり、そんな希望を持てました。
姉妹トラブルだって少しは可愛いものに思えてきます。
女の子複数のママ、パパには特にオススメの絵本です。