10年ぐらい昔、保育雑誌の絵本特集でお薦めされていた作品。子どもに夢をたくす親の姿がおもしろおかしく描かれています。
ママは演劇という芸術の道を希望、パパは弁護士や医者という社会的に安定した道を希望。子どもに希望を抱くのは、親として自然なことでしょう。わたしもいろいろ感じましたが、今は本人が幸せだと思う道に進んでくれるのが一番と思っています。主人は「息子にはどんな仕事に就こうとも家族思いの父親になってくれれば、他に何も望むことはない」と言っています。確かに家族が人間存在の基本だし、これを大切にできる人はいつまでも幸せであり続けるでしょう。これは古今東西、普遍の事実ですね。一方、娘はどうなるのかな。本音は、息子と同様、家族思いであることが一番大切なことかなと考えています。
結婚当時、主人が「子どもには社会的地位の高い職にはついて欲しくない」と言っていたことが印象的でした。つまり、そうなってしまうと家族を顧みることが難しくなるだろうし、社会的責任が重いためストレスがたまるから、ということでした。この価値観には目からウロコでした。