この時代ならあまたろうくんの年齢では、家業を手伝うのが当たり前だったんでしょうね。
それにしても、父親へのあきれ果てた物言いに、ガックリ来ちゃいました。
名前も人生甘く見ているあまちゃんのあまたろうくんですもんね。
あまたろうくんのお父さんの決断は、大正解でしたね。
おそらく作業場へ近寄ったこともないあまたろうくんが、たなぼた″実践のたあめ、あずき洗いから始めるなんて、これまでなかったんでしょうね。
夢中で牡丹餅づくりに挑む息子を見つめる両親の眼差しが、しめしめと言っているようです。
さて、棚の上の牡丹餅が落ちてくることよりも、仕事場の様子をながめるようになったあまたろうくうは、・・・・・・。
澤野先生の絵がまた素敵でした。
天井からのアングル、座敷から棚を見上げるアングル・作業場から座敷を奥に描いたアングル、どれも生活の視線です。
また当時の庶民の服装・生活用品・牡丹餅の製造工程、皆丁寧に描かれていました。
このような丁寧な仕事が、子どもたちをあまたろうくんの世界へとしっかり引っ張って行ってくれるんですよね。
見返しは、今も喜ばれているお菓子から懐かしいお菓子まで並んでいて、幼い頃を思い出しました。