「たわいない」話なんて、あるのだろうか? この絵本を読んで考えてしまいました。ひょっとしたら実のあることなのに、大人の妄想でそう片付けてはいないだろうか?「ごん狐」で有名な新美南吉の、美しい日本のことばが光ります。
子どもと遊びたいと、小さい神さまがいつもそばにいるなんて、大人では思いもよりません。子どもらの心は、子どもらでなければ理解に疎いだろうと感じました。捕まえてどうしようとしたのでしょう…。やっぱり、なかまかな?
「ひよめ」の話も、正直者の子どもの、正直なこころの成せるわざ。「たわいない」話、とはどうしても言えません。
渡辺画伯の、童心あふれる絵を見ていて、こころが洗われます。どこか安心できる、幼なじみに会ったような気持ちになります。頭ばっかり大きくなった大人も、かつて子どもだったのに…。もう一度子どもに、もどりたいなぁ。新美先生も、そうだったんじゃないのかなぁ。
感謝