読み終わって、やられた〜と思いました。
ちゃっかり者の犬のセッセと、のんびりやのさるのヨッコラ。
ある日、たいせつなともだちのプレゼント選びに付き合ってほしいと、セッセがヨッコラを連れ出すんですが、ヨッコラが見つけるのは、からすの羽や葉っぱ、黒い水が入った瓶など、変なものばかり。
更に、プレゼント選びをする途中で、たいせつなともだちとは自分なんじゃない?と気付いたヨッコラは途端に、ねえねえ、一体何をくれるの?と。
私は、ヨッコラ、げんきんな奴め。と思っていたわけですよ。
セッセもそんなヨッコラにイライラして一人で帰り、怒りがおさまらないので、ヨッコラが見つけた、羽とか葉っぱとか変なものをプレゼントにしてやれ!と思い付くんです。
でも、、、プレゼントを渡したら、ヨッコラが大喜びなんです。しかも早速使ってくれて、この使い方にまた感動なんです。
ヨッコラはふざけているように見えて、大真面目にプレゼント選びをしていたんですよね。
私は、まんまとセッセの目線で物語をみてしまい、ヨッコラの奴〜なんて思っていて、自分の心の狭さに恥ずかしくなりました。いやー、高畠マジックにやられてしまいました。
人が何を素晴らしいと思うかなんて、人それぞれですもんね。
そう思うと、プレゼント選びも、ほんと難しい。
高畠さんといえば、ナンセンス絵本ですが、今回はひと味違う物語でした。私はこれ、大好きです。