いちごはなぜ赤くて甘いのだろう?という疑問が、この本を読めば解決します。
いちご畑の土の下には「あたしゃ いちごばたけの ばんにんさ あかい いちごは あたしが つくる あたしが はけもちゃ たちどころ はたけの いちごは あまくなる とろろっとんとん とろろっとん」と歌う、ちいさなおばあさんがいました。このおばあさんがとっても魅力的。自分の役目に誇りを持っていて、強くて、やさしいのです。
子どもたちは、おばあさんと一緒に、早く春が来てしまって準備が間に合うかどうかハラハラし、季節外れの雪がいちごを隠してしまってドキドキした様子。「ちっともだいなしじゃなかったよ」というおばあさんの最後の言葉に、親子で安心しました。
これからはいちごを見るたびに、このちいさなおばあさんのことを思い出しそうです。