2015年夏。
テレビのニュースを見ていたうちの子が
急に涙目になって
「戦争、行きたくない・・・死ぬの、いやだ・・・」
と私に訴えました。
テレビに映っていたのは
生々しい戦争の映像などではありませんでした。
映っていたのは日本の政治家たちです。
明るい未来を信じて
夢いっぱいに生きるべき小学生を
「大人になったら戦争に行かなくちゃいけないの?
ボクは大人になったら、戦争で人を殺したり殺されたりしなくちゃいけないの?」
と不安にさせる「国」って
本当に「豊かな国」って言えるのでしょうか?
子どもたちはとても敏感です。
まだ小さくても、
世の中の不穏な空気を(時には大人よりも)敏感に感じ取ります。
今のこの国の流れに
私たち母親も大きな不安を抱いていますが・・・
子どもたちだって、得体の知れない不安な気持ちを抱えているのだと
この時確信しました。
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『わたしの「やめて」』は最初、
地方紙のこども新聞で初めてその文章を知りました。
親子で読みました。
シンプルでわかりやすい言葉のそのひとつひとつが、深く心に響きました。
読んだ後の子どもの笑顔がまた、心に響きました。
子どもにも、
大人の私にも、
力強いメッセージをくれました。それは「勇気」と言い換えてもよいかもしれません。
今回絵本になったことを知り、早速購入しました。
絵がすごく文章にマッチしていて
言葉がより一層、心の奥深くに届きます。
今、母親の私が確実にすべきこと。
それは…
戦争をはじめようとする人たちに大きな声で
「やめて!」と言える子に
我が子を育てあげることですね。