「たぬき学校」の中の1話で『百字のしゅくだい』という本を去年初めて読みました。子どもが学校から借りてきたもので、古めかしい副読本みたいな本でした。
毎日漢字を百字書く、という宿題に疑問を持った2人の子どもを 先生は叱りつけますが、2人がちゃんと漢字を覚えていることに驚き、話を聞きます。子どもたちは「お父さんが一生懸命働いて得たお金で買った大事な帳面だから、知っている字なんか書いて無駄にしないで、もっとためになる勉強に使ったほうがいいと思います」と意見します。先生は それを聞いて「わしが間違っていた。明日からは もっとためになる宿題を考えよう」と言い、覚えた字を使って短文を作る、という宿題に変えました。
という話でした。
先生と子どもたちが互いに意思を伝え合い、共に学び育ち合う様子が新鮮に感じられました。
時代を超えて読み継ぎたい本だと思います。復刊して欲しいです。