『命はどうしてたいせつなの?』
この質問に、即座に答えられる人は少ないかも知れません。
シンプルな質問ほど、答えが難しいことって、珍しいことではありませんよね。
この絵本を最初に読んだとき、一番印象に残った場面は、牛の解体のシーンでした。
畜産家の方々は、きっとお世話をしているうちに、牛一頭一頭に愛着をお持ちでしょう。
その大切に育てられた牛を、無表情で調理している自分にゾッとしました。
そのことの印象が強すぎて、他のシーンにあまり感情移入ができませんでした。
そして、再び読んだとき、心に残ったのは、親の私でも“いただきます”を事務的に言ってしまっているということ。
ただ口から発するだけの言葉には、なんの意味もないと改めて気付かされました。
“いただきます”と“ありがとう”を大切に、これから一日一日を暮らしていきたいと思います。
それも口先だけではなく、心から感謝を込めて。
辛いときこそ、この二つのことばを大切に。
“ココロノハコ”にも、とても説得力がありました。
絵本は本当に侮れません。
絵本は、子どもだけのものではなく、挿絵が多いけれど、大人も楽しむべきものだと思います。