口数が少なく、一人で もくもくと畑仕事や料理をするうさぎと、物怖じしないおしゃべりなうさぎが出会います。だんまりうさぎは、おしゃべりうさぎの元気なおしゃべりに ちょっとタジタジ。でも、なんだか楽しくて楽しくて、胸がことこと・・・。
誕生日。だんまりうさぎは、おしゃべりうさぎに手伝ってもらって、いろんな人を招待します。大きなカボチャのパイを焼いて、賑やかに過ごしたかったから。今まで寂しかったけれど、おしゃべりうさぎと仲良くなったことをきっかけに、こうやって友達の輪を広げていくのです。だんまりうさぎも なかなかやるじゃない!と思いました。
みんなのおしゃべりに圧倒されて「今日は、ぼくの誕生日なんだよ」と言えなかったけれど(笑)、楽しかったから いいのです。きっとそのうち おしゃべりの輪にも入れるようになるでしょう。だんまりうさぎタイプの子どもさんは、ちょっと勇気づけられるお話ですね。
安房直子さんのお話と、ひがしちからさんの 親しみやすく元気で可愛い絵が一緒になった、手に取りやすく 読みやすい絵童話です。絵本からお話の本に変わる時期の子どもさんにどうぞ♪