「機嫌が悪い王子のために、美味しいパンを焼いてほしい」と、王さまはパン屋さんをお城に呼びました。王子のために一緒にパンをつくる王さまから、優しいお父さん、可愛い我が子が大好きなお父さんということが伝わってきます。でも王さまは、王子のことしか目に入っていないのでした・・・。
実はそういう「我が子だけが大事」という王さまの態度が、王子をいら立たせていたのです。王子はきっと孤独だったのですね〜。
我が子を愛するあまり、我が子しか見ていない?私は大丈夫かな?とちらっと考えさせられますね。
友だちと一緒にパンをたべる王子のうれしそうなこと。「じぶんだけとくべつなのはいやなんだ」という王子の言葉がステキです。将来、立派な王さまになること間違いなし!みんなのアイデアに溢れたパンが、楽しくて美味しそう♪美味しいパンとみんなの笑顔がうれしい絵本でした。