たまごにいちゃんの5作目ですが、たまごにいちゃんは登場しません。
何と、カラスを一人で倒したたまごにいちゃんが伝説化されて、それに憧れる3匹のたまごにいちゃんの物語です。
子供の殻を破りたいという葛藤が描かれていて、楽しいなかにも深いメッセージが込められています。
「自分の憧れに近づこうと背伸びをしてうるうちに、中身も成長していって欲しい」というあきやまさんの思いがうかがえる内容でした。
殻をかぶっていると、3匹とも殆ど表情以外は変わらないのですが、殻を割った姿はそれぞれ特徴があって、正に殻を破ることの大切さを教えてくれる一冊です。
幼稚園前でも楽しめると思います。