眠りにつける本!
どんなものかとワクワクして開きました。
ん?字が多いな、挿絵少ないし粗いのが怖いな・・・
ちょっと気が引けながらも、読み進めたら、
いつしかふしぎなお話に引き込まれています。
絵もストーリーも癖になる感じです。
漢字交じりの長文章は親が読むのが当然の仕様。
あくびしたり、子どもの名前をあてて読んだり、
強弱をつけたり。
世界に呼び込むのに小芝居を打つような感じで、
これが結構面白い。
残念ながら、うちの子は寝つきがよくて。
読んでいて思い浮かんだのは
眠れないで悩んでいた子どもの頃の私でした。
もし、この本を手に両親が来てくれていたら。
お話に合わせて、あくびをしてくれていたなら。
私は安心して寝ていたに違いない。
想像の中でも、とても気持ちのいいものでした。
難しいことはとりあえず箱に入れて。
リラックスして、魔法のことばでも。
そんな気軽な進行で、心はゆっくりと落ち着いていきます。
親から「寝る時間!」と言われたら
布団に縛られるような気がしたものです。
この本の主人公は一緒に眠さを求めて出歩いてくれますよ☆
そうして眠りのマスターに会えたり、
両親の愛も感じられて
たくさんの安心や満足が得られる物語なのです。
寝られないお子さんに、ぜひ読んであげてほしい。
眠れない大人にも効くと思えます、
お守りみたいに一冊持っておきたい本ですね。