青い空と緑の葉がまぶしく、明るい日差しがみんなの顔を照らしています。「せんたくものが ゆれる。きのはが ゆれる。みんみんぜみが ないている。」 日本の夏の風景が色鮮やかに蘇えってくるようです。蝉の鳴き声も今では遠い昔の音・・・。
「おばあさんは かわへせんたくに」は、昔話の一節になってしまいましたが、この楽しそうな光景を、娘にも経験させてあげたくて、去年の夏、森へハイキングに出かけた際に、お人形の服とハンカチを1枚ずつ、リュックにこっそり入れていきました。川辺に着くとすぐ、「川でお洗濯してごらん!」と手渡すと、娘は目をクリクリさせて喜び、早速川にざぶざぶと入っていきました。「じゃぶじゃぶ おせんたくは、よっちゃん! ぺったん ぺったん おせんたくは、ごうくんでしょ! ぐっしゅ ぐっしゅ おせんたくは、さっちゃん!」と、何度も何度も、小さな布切れ2枚を夢中になって洗っていました。
娘は、14ひきシリーズの本を「ろっくんのほん」と呼びますが、この本の中のろっくんが物干し場からパンツを落としてしまう場面で笑いこけ、以来すっかり「ろっくんファン」になってしまったようです。