作者ダールは寄宿学校に入っていたそうで、規則の厳しい生活がきっと窮屈だったのでしょう。
主人公のジェームズ君は、両親を亡くして叔母二人にひきとられ、虐げられた生活をします。
他の作品にも、厳しい親戚に預けられ、辛い生活をしている登場人物が出てきます。
その虐げられた気持ちは強い心を育てます。
ジェームズ君がそんなひどい生活から抜け出し、巨大な巨大な桃にのって、昆虫のなかまと一緒にとんでもない旅に出ます。
さまざまなピンチがありますが、ジェームズ君の機転で乗り切るのです。
読み始めると止まらなくなるジェットコースターのようなおはなしです。
ちょっと本が苦手な子どもたちでも楽しく読めると思います。
4年生くらいからこのユーモアが分かると思います。