「魔法がいっぱい」を読んでから、すっかりロアルド・ダールの作品に夢中。
児童文学という部類に入るんだろうけど、やさしさとか、家族愛とか、そういう道徳的なこととは無縁なお話の数々が新鮮。
押し付けがましさがなく、ユーモアにあふれ、笑わずにはいられない愉快なお話ばかり。
ぼくの作った魔法の薬も、これ、自分のおばあちゃんに飲ませるためのものなんです。
いじわるなおばあちゃんに、ちょっと仕返しのつもりで。
薬を作る過程が最高です。
混ぜ合わせたものは、シャンプーに、脱毛剤、ふけとり、犬のノミトリ粉から家畜の薬まで...
うわぁ〜、げぇ〜なんて思いながら、でも、笑わずにはいられない。
そして、その薬をほんとに飲んでしまったおばあちゃんは...
結局、小さくなって消えてなくなってしまったおばあちゃん。
仕方がないわね、と納得してしまう家族にまたひと笑い。
おいおい、ほんとにそれでいいのか?!