「魔女」っていうと、どんなイメージ?
いろんな魔法がつかえて、ほうきで飛べて、なんだってかなえてくれる不思議な人。
でもね、実は、魔女が1番嫌いなのは、「子供」なんです。
どうやって子供をやっつけてしまおうか、世の中から消してしまおうか、考えている人なんですよ。
そうだったんだ...
これは、そんな魔女にたちむかった少年と、愉快なおばあちゃんのお話。
ひょんなことから、魔女にねずみにされてしまった少年。
普通だったら、最後に、もとの人間に戻り、めでたし、めでたしというのが筋ではないでしょうか?
でも、そうならないところがすごい!
少年は、ねずみになったことを嘆き悲しむでもなく、まんざらでもないって思ってしまう。
そして、おばあちゃんは、ねずみになっても、人間だった頃と同じように、ぼくに接してくれるんです。
ノルウェーでは、子供が魔女にねずみにされてしまうなんてことは、慣れた話、という。
ハリーポッターを読んで、イギリスってすごいなぁと思ったけど、この本を読むと、ノルウェーって...と思う。
日本では生まれない発想だなぁ〜。話の展開が早く、あざやかで、どんどん読み進められる本です。