その名のとおり、「あか」いものが集まった一冊。
でも、やはり五味さん。ひとひねりあります!
たとえば、「ゆうひ」のページ。
隅に小さな字で、「ひがしずんだらくろのほん」とあり、本当に『くろのほん』には「おひさまがしずむまえはあかのほん」とあるのです!
この調子で、「あか」「しろ」「くろ」の三冊は連動しています。
「えのぐ」の所で少し気になるのは、「ぬらないまえはしろのほん」という表現。
大人の私が読むと、「ぬるまえは」では?と思ってしまうのですが、「ぬらないまえは」の方が子どもにはイメージしやすいのかな〜。
全ページ五味さんらしい素敵な色づかいで、単純に「あか」といっても、こんなにいろんな赤があるのね、と大人も刺激になったりします。
一番すきなページは、表紙に一部見えている「しょうぼうしゃ」。かっこいいです!