北極には氷しかないという先入観を持っていた私にとって、北極圏の四季の壮大さと、わずかな期間にもたらされる恵みを求めて、想像できない地球規模の大移動が繰り返されることに、驚きを禁じ得ません。
北極点に陸地はないという常識も、勝手に氷大陸と意識していた自分が恥ずかしくなりました。
子どもたちは、この絵本に描かれている大自然を柔軟に受け止めることと思います。
この本物の底辺にあるのは、環境保全の問題です。
この部分については、大人の出番がありそうです。
絵が、書かれている解説文に、とても説得力を加えていると思います。
ドキュメンタリー映像がそのまま絵本になったような作品でした。