「あかちゃんがうまれるとき、かみさまは、ひとりひとりのあかちゃんにおくりものをくださいます。」
5人のあかちゃんが生まれ、それぞれのあかちゃんに天使が運んできた贈り物は、「よくわらう」「ちからもち」「うたがすき」「よくたべる」「やさしい」でした。贈り物というと、何か特別な才能のようなものを思い浮かべがちですが、この本を読んで、「それなら、うちの子にも、こんなにたくさん!」と思ったお母さんが、きっと多いことと思います。欠点のように思われるようなことでも、それがこの子の個性であり、この子らしさなんだ、と気づくことで、我が子を見る目も、ぐんと変わってくるのではないでしょうか。泣いてばかりの赤ちゃんが、「うたがすき」という贈り物をもらって、歌の好きな、きれいな声のこどもに成長したように、親子でいっしょに、ゆっくりと時間をかけて、神様からいただいた贈り物を1つ1つ見つけていけたらいいな、と思っています。どの子もみんな、神様からきれいな心と、その子がしあわせになるためのよいものをいただいて、この世に生を受けているのだと思うと、神様からの贈り物を大切にお預かりしなければという気持ちになります。