アメリカンでコミカルでブラック。登場人物(登場ブタ?)の表情がとっても豊かな筆使い。年を重ねられても、センダックらしさは変わらないと思いました。
仮装して誕生日のお祝いにやってきた へんてこな友だちとバンブルアーディの大騒ぎは無茶苦茶!おばさんは怒った!でも、結局は許してくれて、キスしてくれたよ。
センダックの描く最後のこの絵本は、クセのある登場ブタと、どんちゃん騒ぎが目立っているけれど、描かれているのは、実は「愛すること、愛されることの喜び」なのだと思いました。
何があっても、何をしても、愛する人が自分の存在を受け入れてくれること、愛してくれること、というのは子どもの一番の願い。子どもにとって一番大切なこと。センダックは、その大切なことを、最後のメッセージとして絵本で描いたのでは?絵本作家としてすごい幕引きだなぁ〜と思うのは考えすぎでしょうか?
(蛇足ですが、バンブルアーディの誕生日、6月10日は、センダック自身の誕生日でもあります^^)