盗難にあった絹商人を、立派だと評判の役人が救う話です。
最近は、お役人というと、良からぬことをしてしまったり、仕事の効率が悪かったりと、ぜんたいとしての評判は、あまりよくありませんが、古き良き時代には、この本に登場するような、人々のために働いてくださる方が、少なからずいたのでしょうね。お隣の国にも。
賢いお役人の智慧は、6歳の娘には少々難しかったようです。まず、絹織物がわからない。石仏はなんとかわかったようですが、どちらも身近にないものだけに、私が説明をしないと全体がつながらないようでした。でも、体験できないことを、想像し理解することが出来るのが、物語の醍醐味と割り切ることにしましょう。