原マスミさんの挿絵ということで、図書館で借りてきました。
私にとって、原さんは、ミュージシャンというイメージが強いのですが、
人によっては、画家・声優・ナレーターを思い浮かべる方も多いのでしょう。
本当にこの方は多才な方ですね。
今回絵本を初めて拝見させていただきました。
「はじめてのおつかい」「あさえとちいさいいもうと」の筒井さんとのお作です。
青い四輪駆動車の「るん」が主人公なのですが、
うーん、この絵は、失礼ながら、青い塊みたいで、自動車というかんじがあまりしません。
自動車としてのカラーが強い主人公なので、
もっと細かく描かれた絵の方がよかったかなあ。
でも、原さんだとどうしても、こういう描き方になるのでしょうね。
お話のながれとしては、るんが、ぼくは四輪駆動車だから、多少の危険はへっちゃら、とちょっぴりいい気になっているところへ、痛い目にあって、仲間に助けられる、という、王道的なものなのですが、
どうも、「るん」が、「ぼくは四輪駆動車だから」と何度も言うのが、
車のことがよく分からない私としては、「よんりんくどうしゃってなに…」と思ってしまうのです。
筒井さんも、原さんも、私の中では、いつも大変すばらしいものを見せてくださる方なので、この作品は、少し物足りなさを感じる絵本でした。