タイトルの『翻訳できない』とは、1語対1語で英語に翻訳できないことばという意味だそうです。翻訳は随分と前から学習、仕事で取り組んでおりますので、しばしば、そのような言葉に遭遇することがあります。
でも、英語と日本語の間のみならず、世界中の言葉にもそのような言葉があるのだということが分かり、思わず手にとってみることに。ページをめくってみると、50語ほどある中に日本語は4語。その他ヨーロッパの言葉や中東の言葉など、本当に多岐に渡るラインナップに、著者のアンテナの広さに驚きました。
取り上げられている日本語はというと、『WABI-SABI』、これはありがちかなと思いましたが、『KOMOREBI』を選んだ著者のセンスのよさ!あと2語ありますが、それはお楽しみということで。。。
この本で『KOMOREBI』が取り上げられていたあと、近所の川辺で木漏れ日を見たときに自然を愛でてきた日本の文化を大切にしていきたいと心から思いました。
他の言語の中にも興味深いものがたくさんあり、フランス語やドイツ語、韓国語などを話す友人たちに聞いてみたいと知的好奇心も大いに刺激されました。
言葉というものに興味がある方や学習の方などにおすすめしたい1冊です。